催眠療法と催眠術
一般的には、「催眠」についての認識はあまりいいイメージで捉えていらっしゃる方は少ないのかもしれません。根底には「催眠」と「催眠術」、「催眠療法」についての誤解があるのではないでしょうか。今回は催眠と催眠術、催眠療法の違いをご紹介したいと思います。
まず「催眠」とは、心と体をリラックスして人工的に作られた「睡眠(すいみん)」に似た状態のことです。簡単に言うと、起きている状態と寝ている状態の間が催眠状態といえます。催眠状態に入ると、誰でも暗示にかかりやすくなります。そして催眠には、他人から暗示を与えてもらう「他者催眠」と、自分自身で自己暗示を与える「自己催眠」があります。
次に「催眠術」とは、催眠状態に導く技術のことを云います。テレビなどでときたま行われているのは、ショー的要素を多分に含んだ催眠術で、面白おかしく見せることが目的です。「催眠術」に関しては、個人差はありますが勉強と経験をつむことで誰でもマスターすることが可能です。
「催眠療法」とは、催眠状態を利用して潜在意識に働きかけ、症状や悩みを取り除いて行く方法です。その技法は数多くありますが、精神療法の一つで心理学と精神医学に基づいた科学的療法のことです。古くから、臨床、研究、応用されてきた歴史を持ちます。現在では、大学病院や診療所においても取り入れている動きがあります。催眠療法は緊張を和らげ、セラピストに委ねることで、暗示により無意識に働きかけ症状や悩みを軽減していく療法です。