催眠は”眠気を催す”とは書きますが、睡眠とは違います。英語では”トランス(trance)”といい、生理的にも心理的にも睡眠とは別物です。むしろ、覚醒した状態です。
どうしても催眠と聞くと、催眠術者が誰かを操っているイメージが先行してしまいます。
何かの合図をきっかけにおかしな行動をする誤解がありますが、そんなことはありません。催眠状態を利用することによって、望ましい変化を促すための無意識へ働きかけることが可能になるのです。
覚醒時にはわたしたちの意識は活発に活動しているため、文化的な制限や経験的な制限を受けていますが、催眠状態になると「絶対できないだろう」とか「こうするべきだ」といった制限から解放されることになります。
覚醒時の顕在意識は、変化やチャレンジを無意識に制限してしまうのです。人の脳は自己防衛のために、変化を嫌うようになっているからです。
そこで活躍するのが催眠です。
潜在意識の願望がクリアになると、あなたの脳は自然にその願望を達成する方法を探し出し、答えを見つけてくれます。無意識にアクセスし、その人が望んでいるものを明確にします。
催眠はすなわち日頃は意識の下に隠れている潜在意識とのコミュニケーションを可能にする状態です。なにか別のものに例えるなら、カウンセラーとクライアントの間に構築するラポールといってもいいかもしれません。潜在意識に週粒子、傾聴することが催眠。このことはコミュニケーションセミナーで何かヒントを得られるかもしれないと予感させてくれますね。
催眠には他者(催眠療法士やセラピスト)による”他者催眠”と自分自身で催眠状態を作り出す”自己催眠”があります。
[リラックス]
自己催眠の効果ですが、まず『リラクゼーション』が挙げられます。自己催眠によって短時間で完全にリラックスすることが出来るようになます。現代人は緊張することに慣れてしまっていて、それが普通になっています。しかし、自己催眠によって短時間で完全にリラックスします。
[集中力アップ]
次に集中力アップが挙げられます。催眠を使うと身体を休めることが出来ることによって、集中力アップが出来るようになります。体を休めるのは比較的簡単ですが、頭を休めるというのは難しいものです。人間はエネルギーが様々な方向を向いていては集中できませんが、完全なリラックスによって集中が可能となります。
[想像力アップ]
『自己暗示』にもつながりますが、自己催眠によって「想像力」を高めることが出来ます。目的をはっきりと思い描き、実現に向かって動き出す力を得ることが出来るのです。暗示の目的は、人の気持ちを何かに集中させること。自分の気持ちが、その望みの方向に向けば、実現する可能性が高まります。
催眠は意志が強いかどうかではなく、想像力がキーになります。イメージを強く思い描けるかどうかによるのです。自分の夢や将来をイメージするために、NLP(神経言語プログラミング)を活用してみましょう。NLPセミナーでNLPを学ぶことによって、自分とのコミュニケーションが飛躍的に高まり、イメージ力が増すと思います。
催眠状態への誘導のために催眠術をしようするときに、誰でもどんな時にでも催眠状態になれるわけではありません。かかりやすい人、かかりやすい環境があります。
信頼関係の希薄な人、疑い深い人、神経質な人は催眠状態に入りにくいようです。また、薄暗いところ、静かなところでリラックスしているときが催眠状態には向いています。
次に催眠は状態に応じて3つの段階があり、この段階は被験者の催眠状態の深さによって分けられます。第一段階は、浅い催眠状態にはなっているものの、意識もはっきりしてる状態です。第二段階は、意識はかすかに残っていますが、体の反応は術者によって支配されているため、術者の意にそむくことはできません。しかし被験者の意識や記憶は支配できないため、行われたことはすべて覚えているということになります。第三段階は、心、感情や記憶を支配することができます。現実を認識している「意識」を取り除いた形でコミュニケーションをとるため、相手の気持ちを自由自在に操ったり、誰にも言えない秘密を聞き出したりといったことが行える状態だといえます。一般的に「催眠術にかかった状態」と言うのは、この第三段階のことを指しています。
人によって催眠術にかかる段階は違いますが、第一段階にかかる人は約8割り程度、第二段階にまでかかる人は約半分、第三段階までかかる人は2~3割り程度と言われています。催眠状態は無意識にアクセスできる状態なので、悪用することのないようにしたいものです。
一般的には、「催眠」についての認識はあまりいいイメージで捉えていらっしゃる方は少ないのかもしれません。根底には「催眠」と「催眠術」、「催眠療法」についての誤解があるのではないでしょうか。今回は催眠と催眠術、催眠療法の違いをご紹介したいと思います。
まず「催眠」とは、心と体をリラックスして人工的に作られた「睡眠(すいみん)」に似た状態のことです。簡単に言うと、起きている状態と寝ている状態の間が催眠状態といえます。催眠状態に入ると、誰でも暗示にかかりやすくなります。そして催眠には、他人から暗示を与えてもらう「他者催眠」と、自分自身で自己暗示を与える「自己催眠」があります。
次に「催眠術」とは、催眠状態に導く技術のことを云います。テレビなどでときたま行われているのは、ショー的要素を多分に含んだ催眠術で、面白おかしく見せることが目的です。「催眠術」に関しては、個人差はありますが勉強と経験をつむことで誰でもマスターすることが可能です。
「催眠療法」とは、催眠状態を利用して潜在意識に働きかけ、症状や悩みを取り除いて行く方法です。その技法は数多くありますが、精神療法の一つで心理学と精神医学に基づいた科学的療法のことです。古くから、臨床、研究、応用されてきた歴史を持ちます。現在では、大学病院や診療所においても取り入れている動きがあります。催眠療法は緊張を和らげ、セラピストに委ねることで、暗示により無意識に働きかけ症状や悩みを軽減していく療法です。
今回も催眠療法を学ぶ一環としてNLPについてみていきましょう。
前回紹介したミルトン・モデル以外にも、NLPには速読、NLPビジネスコンサルティング、NLPトレーナーになるための資格といったものがありますので、いくつかご紹介しましょう。
NLPのスキルの中で代表的なものに「メタ・モデル」というものがあります。
この方法は、会話の中で(1)省略されている部分、(2)一般化されている部分、(3)歪曲されている部分を特定、具体化するものです。
会話の中で、言いたいことのポイントがつかめないという時、つまり、あやふやな表現、主語がはっきりしなかったり、現在と過去のことがごちゃ混ぜになっていたり、総論と各論がごっちゃになっていたり、自分のことなるのか他人のことを言っているのかが不明瞭だったり、という時に威力を発揮します。
ただし、メタ・モデルでは、相手の話の腰を折ってしまう場合も多く、何度も続けて使うと相手に嫌な感じを与えるということに注意する必要があります。また、相手から情報を引き出す必要があるケースで、「なぜ?」という問いかけを繰り返すと、相手が尋問を受けているような気持ちを抱いてしまうのでなるべく避けたほうがいいようです。
前回ご紹介したミルトン・モデルが会話にあいまいな表現を入れることを手法とするのに対し、メタ・モデルは会話に込められたあいまいな部分を明らかにする手法です。双方を使い分けることがテクニックとして学べるのがNLPです。
現代の心理療法のひとつに催眠療法がありますが、この催眠は他者(催眠療法士やセラピスト)による他者催眠と自分自身で催眠状態を作り出す自己催眠とに分けられます。
今回はこの自己催眠について見ていくことにしましょう。
まず、自己催眠をする意味についてですが、まずリラクゼーションが挙げられます。催眠を使うと短時間で完全にリラックスすることが出来るようになます。現代人は断続的な緊張状態にさらされており、それが常態的になっています。こうした常態を解放する方法が学べるのです。
次に集中力アップが挙げられます。催眠を使うと身体を休めることが出来、集中を高めることが出来るようになります。
自己暗示にもつながりますが、自己催眠によって「想像力」を高めることが出来ます。目的をはっきりと思い描き、実現に向かって動き出す力を得ることが出来るのです。
自己催眠では、暗示文を深層意識に刷り込むことによって、自分の抱えている問題を解消していきます。自己催眠を行うためには、催眠状態になる必要gありますが、催眠誘導には多種多様の方法があります。現在一般的に使われているのが、呼吸を利用した「呼吸法」と、「自律訓練法」です。
上記の方法で催眠状態になったら、暗示文を唱えて「暗示は現実である」と深層意識に刷り込んでいきます。
暗示文は、「現在形で書くこと」が重要で、ポジティブな文章にすること、出来るだけ詳細なものにすることがポイントとしてあげられます。
催眠状態は、覚醒してる状態(起きている状態)と睡眠状態(寝ている状態)の間だといわれることがあります。
催眠状態は「トランス」(trance)ともよばれ、睡眠に似ているが、心理的にも生理的にも睡眠とは違って、むしろ覚醒(かくせい)時の心身諸現象に似ている状態です。
催眠療法の活用は心理療法(精神療法)が第一にあげられます。催眠の特性を利用すると、さまざまな既成の心理療法が、正常覚醒時よりも進めやすくなるからという理由です。
近年ではカウンセリングにおいても催眠状態で実施される場合があります。同様に精神分析、行動療法についても催眠状態で行うことが有効だと言われています。
こうした他者催眠による催眠療法から発展して、自己催眠を活用した自律訓練法や自己コントロール法なども広く普及し始めています。
現代医療においても益々催眠療法が重視されるようになってきています。ことに心療内科学では、心身症といわれる諸症状の治療に他者催眠・自己催眠を含めて、催眠療法が利用されています。
痛みのコントロールには古くから催眠が利用され、抜歯や切削、その他歯科学的な諸処置、無痛分娩(ぶんべん)やつわり、月経、母乳分泌、その他の婦人科学的な諸症状の調整などではよく活用されています。
また、脳卒中後遺症や脳性麻痺の患者における肢体不自由の改善・自由化に催眠療法が有効なことが注目され、その催眠療法が実用化、国際的にも知られるようになっています。