催眠療法のことを紹介します
カウンセリングとコミュニケーション
カウンセリングとは、心理学的な技術に基づいて心を解き明かし問題を発見し、心を軽く明るくするものですが、精神科の精神療法はそういったものではありません。療法全体の中に占める割合は、精神科の精神療法のほうが圧倒的に多いので、これをカウンセリングと誤解してしまう人もけっこういるようです。病院にいけばどこでもカウンセリングが受けられるものではありません。
病院で行われる精神療法とはどういうものかというと、お医者さんが患者の話しを簡単に聞いて、一方的にアドバイスをして、あとは薬を処方して副作用とかを説明してくれるというものです。本来は時間をかけてじっくりコミュニケーションをして向き合わなければならない心の問題なのに、お医者さんは多忙のため、所謂『3分間診療』となってしまいます。病院はどこも患者の数が多いのでしかたがないのかもしれませんが……。
心理療法士の資格をもった人にお願いすれば、1回30~60分で1万円くらいでカウンセリングを受けることが出来ます。
カウンセリングは、時間無制限にできるものではありませんので、ぜひこの時間を有効に使いたいものです。時間を有効に使うためには、かんたんなメモ書き程度でかまいませんので、少し事前に準備しておくといいと思います。
もちろんカウンセラーもプロですから、クライアント側に何の準備もなくても上手に引き出してくれます。しかし、それで時間を使ってしまうよりも、そのあとのケアのほうにたくさん時間を使えたほうが、いいですもんね。
催眠療法のまとめ~その2
催眠療法は、いわゆる普通の状態の意識が覚醒している状態を休ませて、日ごろ意識しない「無意識」を利用した療法です。催眠療法とは、精神や心が引き起こす身体の不調を改善するために利用される心理療法の一つです。
催眠療法は現在、様々な治療現場で応用が模索されており、心療内科、心理セラピストによって、ダイエット、禁煙、あがり症、パニック障害、うつ病などの治療においても催眠療法が活用されるようになってきています。
また、心身の病気に限らず、仕事や生活での自己実現のための自己啓発などでも催眠療法が注目されてきているようです。このように注目されている催眠療法は、他人の誘導によって無意識を引き出す他者催眠から自分で出来る自己催眠(自律訓練法、自己暗示など)まで、多様になってきています。
意識と無意識を扱い、意識の裏にある無意識や潜在意識とコンタクトをとる方法の一つとして催眠療法があります。この催眠療法の中でも退行催眠という催眠療法は過去の自分へと意識を退行させていくことで、心身の不調の原因を探る方法です。催眠療法で自分の心と向き合い、過去、現在の心の問題を探り、問題を解決していく療法なのです。
このように催眠療法は、人間の無意識、潜在意識というものに働きかける心理療法なので、催眠療法の専門家や信頼できる催眠療法士に施してもらわなければなりません。近年の自己催眠・自己暗示といった手軽に行える催眠療法についても、きちんとした予備知識と訓練によって慎重に行うことが肝要です。
催眠療法のまとめ~その1
催眠療法とは潜在意識との対話を通して、心の悩みを解決したり、健康を取り戻したりする心理療法です。心の悩みや病気は意思の力だけでは解決することができません。催眠療法は潜在意識との対話を可能とし、古い心の傷を癒すことで、前に進むことができるようになります。
催眠療法は欧米では半世紀近く前から医師や心理学者、心理療法士、催眠療法士などによって治療に利用されてきました。がん患者のためのサイモントン療法も催眠療法の一つです。また、旧ソビエト連邦のオリンピック選手はトレーニングにイメージ法を取り入れていましたが、このイメージ法というのも催眠療法の一つです。
催眠療法には大きく分けて二つの種類があります。
(1.)催眠療法士が一方的に暗示をかけ、クライアントはそれをだまって聞く指示的催眠療法
(2.)催眠状態にあるクライアントと質疑応答しながら心理療法をおこなう対話的催眠療法
催眠療法は心と体をリラックスさせることから始まります。催眠療法士は言葉や音楽を使って、クライアントが自分のからだと心をリラックスさせるお手伝いをするにすぎません。すべての催眠は自分で自分にかける自己催眠です。
クライアントが充分リラックスしたら、自分の問題を心に浮かべてもらい、それに対する自分の気持ちや体の反応を観察しながら、真の原因を探っていきます。真の原因が、両親、そのまた両親などにあるときには過去に遡っていきます。催眠療法は意識の世界を扱いますので、過去、現在、未来、どこにでも行くことができます。
催眠の状態について
催眠状態への誘導のために催眠術をしようするときに、誰でもどんな時にでも催眠状態になれるわけではありません。かかりやすい人、かかりやすい環境があります。
信頼関係の希薄な人、疑い深い人、神経質な人は催眠状態に入りにくいようです。また、薄暗いところ、静かなところでリラックスしているときが催眠状態には向いています。
次に催眠は状態に応じて3つの段階があり、この段階は被験者の催眠状態の深さによって分けられます。第一段階は、浅い催眠状態にはなっているものの、意識もはっきりしてる状態です。第二段階は、意識はかすかに残っていますが、体の反応は術者によって支配されているため、術者の意にそむくことはできません。しかし被験者の意識や記憶は支配できないため、行われたことはすべて覚えているということになります。第三段階は、心、感情や記憶を支配することができます。現実を認識している「意識」を取り除いた形でコミュニケーションをとるため、相手の気持ちを自由自在に操ったり、誰にも言えない秘密を聞き出したりといったことが行える状態だといえます。一般的に「催眠術にかかった状態」と言うのは、この第三段階のことを指しています。
人によって催眠術にかかる段階は違いますが、第一段階にかかる人は約8割り程度、第二段階にまでかかる人は約半分、第三段階までかかる人は2~3割り程度と言われています。催眠状態は無意識にアクセスできる状態なので、悪用することのないようにしたいものです。
催眠療法と催眠術
一般的には、「催眠」についての認識はあまりいいイメージで捉えていらっしゃる方は少ないのかもしれません。根底には「催眠」と「催眠術」、「催眠療法」についての誤解があるのではないでしょうか。今回は催眠と催眠術、催眠療法の違いをご紹介したいと思います。
まず「催眠」とは、心と体をリラックスして人工的に作られた「睡眠(すいみん)」に似た状態のことです。簡単に言うと、起きている状態と寝ている状態の間が催眠状態といえます。催眠状態に入ると、誰でも暗示にかかりやすくなります。そして催眠には、他人から暗示を与えてもらう「他者催眠」と、自分自身で自己暗示を与える「自己催眠」があります。
次に「催眠術」とは、催眠状態に導く技術のことを云います。テレビなどでときたま行われているのは、ショー的要素を多分に含んだ催眠術で、面白おかしく見せることが目的です。「催眠術」に関しては、個人差はありますが勉強と経験をつむことで誰でもマスターすることが可能です。
「催眠療法」とは、催眠状態を利用して潜在意識に働きかけ、症状や悩みを取り除いて行く方法です。その技法は数多くありますが、精神療法の一つで心理学と精神医学に基づいた科学的療法のことです。古くから、臨床、研究、応用されてきた歴史を持ちます。現在では、大学病院や診療所においても取り入れている動きがあります。催眠療法は緊張を和らげ、セラピストに委ねることで、暗示により無意識に働きかけ症状や悩みを軽減していく療法です。
催眠療法について
心理療法の中に催眠療法があるわけですが、催眠療法の前提となる催眠状態は、無意識にアクセスできる状態です。この状態は、意識化で無意識に制限をかけている、社旗常識や習慣的な制限を受けない解放された状態なわけです。
この状態を導くために催眠導入の方法はいくつかあるのですが、自分の内面に意識を集中することによって、催眠状態を作りやすくしていく方法が取られます。
この自己内面に集中する方法として、NLPが利用されるようになっています。
いわゆる自己催眠とか自己暗示にちかいものですが、セルフ・コントロールを目的とし、事故とコミュニケーションを図るテクニックがNLPで学べるからです。
また、催眠療法を用いるセラピストの方たちも、NLPセラピーやNLPカウンセリングといったものを学ぶことで、効果的な催眠療法をすることができるようになるとあってNLPに注目が集まっているのです。
現在、最先端のNLPは「第三世代NLP」と呼ばれており、個人のより深いパーソナリティーを扱い始め、また、組織活性化の手法としても用いられるようになってきているのです。システム全体的な見解を取り入れ、アイデンティティ、ビジョンやミッションに関連する項目や相互作用、自己啓発といったような、より高いレベルに着目するようになり、適用範囲も、組織や文化などへも応用されてきています。
心と身体と場は相互に作用し、システムの一部の変化が他の部分に影響を与えるとして、心・身体・場の3つをシステム的にとらえるようになったことが、第三世代NLPの特徴だと言われています。
催眠療法~NLPを学ぶ#2
今回も催眠療法を学ぶ一環としてNLPについてみていきましょう。
前回紹介したミルトン・モデル以外にも、NLPには速読、NLPビジネスコンサルティング、NLPトレーナーになるための資格といったものがありますので、いくつかご紹介しましょう。
NLPのスキルの中で代表的なものに「メタ・モデル」というものがあります。
この方法は、会話の中で(1)省略されている部分、(2)一般化されている部分、(3)歪曲されている部分を特定、具体化するものです。
会話の中で、言いたいことのポイントがつかめないという時、つまり、あやふやな表現、主語がはっきりしなかったり、現在と過去のことがごちゃ混ぜになっていたり、総論と各論がごっちゃになっていたり、自分のことなるのか他人のことを言っているのかが不明瞭だったり、という時に威力を発揮します。
ただし、メタ・モデルでは、相手の話の腰を折ってしまう場合も多く、何度も続けて使うと相手に嫌な感じを与えるということに注意する必要があります。また、相手から情報を引き出す必要があるケースで、「なぜ?」という問いかけを繰り返すと、相手が尋問を受けているような気持ちを抱いてしまうのでなるべく避けたほうがいいようです。
前回ご紹介したミルトン・モデルが会話にあいまいな表現を入れることを手法とするのに対し、メタ・モデルは会話に込められたあいまいな部分を明らかにする手法です。双方を使い分けることがテクニックとして学べるのがNLPです。
催眠療法~NLPを学ぶ
催眠療法とNLPの関係がおぼろげながら見えてきたかもしれません。
ここで少しNLPを学ぶために、NLPセミナーとしてミルトン・モデルとメタ・モデルについて少しご紹介しておきましょう。
ミルトン・モデルとは、NLPの基になった3人のセラピストの一人である催眠療法のミルトン・エリクソンの治療過程を研究し、そこで使われている言語を分析、モデル化したものです。
ミルトン・エリクソンは、相手の無意識に働きかけ、クライアント内部にある心理的障害を自然と顕在化する事を得意としました。このミルトン・モデルには、いくつかの体系化された言葉の使い方があります。
(1.)前提
会話の中に、いずれにせよ同意する内容を組み入れる。
(例)「こちらの商品とあちらの商品、どちらからご購入予定ですか?」
(2.)読心術
相手の中にある気持ちを読んでいるかのように、話す。
「今すぐに、購入を決める事は難しいですよね」
(3.)主体の省略
主体を省略する事によって、意見を心の中で受け入れやすくする。
「優秀な方は、こういった事が得意なんですよ」
(4.)因果関係
「~だから・・・」というように、理由づけする事で説得力を増す事ができる。
「つらい時(調子の良い時)に始めれば、うまくいくはずだよ」
(5.)異なるものの同一視
異なるモノを同じ事として、結びつける事。
「あなたがこの部署にいるという事は、みんなから必要とされているという事です」
(6.)普遍的数量詞
「みんなが」、「すべて」というように普遍的なメッセージを相手に投げかける事ができるようになる。
「新入社員でこの部署に入る人は、みんなが優秀だよ」
(7.)不特定の動詞・名詞
不特定な語りかけをする事によって、相手の解釈に任せた働きかけが出来る。
「なんだか、雰囲気がよくなったよね」
(8.)叙法助動詞
否定できない内容によって、YESを引き出しやすくなる。
「このチームは、さらに努力すれば業績を挙げる事ができる」
(9.)引用
第3者の言葉を引用する事によって、否定的な感情が出てきづらくなる。
(10.)否定命令
メッセージとは、逆の事を無意識に伝える。
「すぐに、申し込みをしないでください」
催眠療法とNLP
催眠療法とは、催眠の特性を利用することによって行う心理療法のことです。
催眠療法には、催眠そのものによる療法と、催眠を利用することにより他の心理療法の効果を高めようとする療法とがあります。
また近年では、他者催眠(催眠者が被催眠者に働きかけて催眠法を行うもの)と、自己催眠(自分が自分に催眠法を行うもの)があります。
催眠状態の特性として、健在意識を後退させて日頃隠れている無意識にアクセスできるということがあります。催眠状態では、健在意識がもつ習慣的な制限や社会通念的な制限をうけないため、その人が持つ欲求が解放されるということがあります。
こうした状態に誘導する方法としてNLPが利用されるのです。このNLPとは?天才的な3人のセラピストのアプローチ法を体系化することによって確立された思考体系です。
NLPは、無意識領域にアクセスし、その人が欲しているものを引き出します。催眠療法によって顕在化した無意識にNLPによってアプローチすることで、自分らしいあり方に氣づき、自分らしい生き方を実行する自己実現を可能にしていけるようになると考えられています。
他にも催眠療法の退行催眠によって、過去のトラウマを明らかにし、解決策を講じるということも可能とされており、催眠療法とNLP、自己催眠の組み合わせで、過去の自分を洗い出し、未来への自己実現を現実化することがNLPでは目指しているのです。催眠療法とNLPの関係がみえてきたのではないでしょうか。
NLPと催眠の関係
これまでご紹介してきたように、催眠とは「トランス」(trance)ともよばれ、睡眠に似ているが、心理的にも生理的にも睡眠とは違って、むしろ覚醒(かくせい)時の心身諸現象に似ている状態です。
催眠というと、誰かに操られて、何かの合図をきっかけにおかしな行動をすると誤解されているかもしれませんが、そんなことは絶対にありません。催眠状態だと、望ましい変化を促すための無意識へ働きかけることが可能になるのです。
覚醒時にはわたしたちの意識は活発に活動しているため、文化的な制限や経験的な制限を受けていますが、催眠状態になると「絶対できないだろう」とか「こうするべきだ」といった制限から解放されることになります。
覚醒時の顕在意識は、変化やチャレンジを制限してしまうのです。人の脳は自己防衛が働き、変化を嫌うようににつくられているからです。
そこで活躍するのが催眠で、潜在意識の願望がクリアになると、あなたの脳は自然にその願望を達成する方法を探し出し、答えを見つけてくれます。催眠に誘導するのに効果的な方法が、NLPではスキルとして体系化されているのです。
NLPは五感を使って、無意識にアクセスし、その人が望んでいるものを引き出します。神経と言語の相互作用が、人間の思考や行動にどのような影響を与えているのかを知る手がかりがNLPによって得られるのです。
アメリカでは、NLPはすでに社会的認知度の高い領域となっており、効果的なセラピーの手法としての理論が確立されています。